SL78653号についての経緯と予定
日立市のSL78653号について、概要をご説明いたします。
2006年1月27日に当HPに茨城県のSLファンより、日立市かみね公園に保管されているSL8620型78653号機が、日立市によって解体撤去されようとしている旨の情報が書き込まれたのがことの発端でした。
当会の理事会で検討した結果、保存状態がそれほど悪くなく、当会の最終目的である五能線にSLを復活させること(動態化)への活用が可能ではないかとの結論に達し、日立市へ譲渡を申し入れることとなりました。
当面の保存先は株式会社ふかうら開発の厚意により、ウエスパ椿山に決定し、いよいよ日立市との交渉に入りました。
(ふかうら開発は五能線沿線の深浦にある第3セクターです)
交渉は紆余曲折しましたが、ついに2006年3月27日にまとまり、2006年4月22日に譲渡契約書の交換式を行ないました。
今後は2006年7月までにウェスパ椿山に移設することとなりますが、費用は運送費、ウェスパ椿山の路盤工事など、合計約600万円かかる見込みです。
今後HP上の募金、街頭募金、ミニSLのイベント運行などを行い、充当する予定です。
ぜひ皆様の暖かいご協力をお願い申し上げます。
日 付 | これまでの経緯と今後の予定 |
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2006/01/27 | 茨城県のSLファンより、日立市かみね公園に保管されているSL8620型78653号機が、日立市によって解体撤去されようとしている旨の情報が、当法人ホームページに書き込まれる。 |
2006/02/05 | 茨城県のSLファンとコンタクトを取り情報収集を開始する。 |
2006/02/09 | 臨時理事会で協議した結果下記結論に達する。 ① このSL8620型78653号機は、かつて五能線を運行していたSLと同型車両である。 ② SLは、文化財産であり解体するのは簡単だか、復元するのは非常に困難である。 ③ 78653号は、保存状態は外見上錆びているが、重要部品の損傷は少なく、当法人の最終目的である五能線にSLを復活させることへの活用が可能ではないか。 ④ 解体の実施日迄に時間がない。 ⑤ 早急に現地調査を行い、車両の保存状況が良ければ、当法人で日立市に対し解体前譲渡交渉をする。 |
2006/02/12 | 保存先を確保するため坂本理事が、株式会社ふかうら開発(ウエスパ椿山)と交渉を開始。 (ふかうら開発は五能線沿線の深浦にある第3セクターです) |
2006/02/13 | ふかうら開発(ウエスパ椿山)より保存先として快諾を頂く。 日立市都市整備課より解体撤去開始が2月27日開始との情報が入る。 解体延期の要請を行うも、「予算執行後につき延期不可能」との回答。 回答を受け、当法人より日立市長宛に解体延期の要請文を発送(当法人への譲渡を前提とした調査検討の為の時間的猶予をお願いする内容) |
2006/02/14 | 当法人役員及び移送担当業者・JR職員(プライベートで参加)・現地SLファン等と2月18日及び19日に現地(日立市)での調査を行う事を決定し日立市都市整備課に連絡。 現地調査当日(19日)日立市職員も立ち会う旨の連絡入る。 |
2006/02/18 | 午後より当法人役員及び移送担当業者・JR職員(プライベートで参加)・現地SLファン等と現地(日立市)での調査開始。 |
2006/02/19 | 当法人役員及び移送担当業者・JR職員(プライベートで参加)・現地SLファン等と日立市職員も立ち会いのもと引き続き調査。 ① 車両状態は外見上は錆びなどがあるが、さほどの損傷ではない。 ② 日立市では今まで三回のペンキ塗り等の修繕が行われてきたこと。 ③ 部品もそろっており、台枠、テンダー、ボイラーなどかなりの部品が再利用可能と思われる。 以上の事由により、動態化の可能性もあり、また文化財としての保存価値も高いとの結論に達する。 |
2006/02/20 | 当法人理事会にて、日立市から「一刻も早く結論を、解体工事は27日より開始」との情報により時間的猶予がないため、車両譲渡要請を議決。 |
2006/02/21 | 当法人より日立市に対して譲渡要請文の送付。 |
この間、日立市との間で断続的に譲渡についての交渉。 | |
2006/03/27 | 当法人と日立市の間でSL78653号の譲渡契約について合意。 |
2006/04/22 | 弘前市観光物産館において日立市との間の譲渡契約書の交換会を開催。 |
ここからは予定です。(日程は暫定です。) | |
2006/05 | ウエスパ椿山までの移送経路および移送日程決定 |
2006/06 | ウエスパ椿山の路盤工事 |
2006/07 | ウエスパ椿山へ移送、記念イベント開催 |